Google ColaboratoryのRを日本語に対応させる
はじめに
Google Colaboratoryはオンライン上でPythonやRを実行できる優れた環境です。しかしながら、日本語を扱う場合に、躓いてしまうことがあります。Pythonの日本語については以下の記事が参考になります。
しかし、Rに関する記述があまり見つからなかったので、四苦八苦しながらいろいろと検証しました。結論から言うと、特定のフォルダにフォントファイルを置くということで解決します。
なお、Google ColaboratoryでRを使うには以下の記事を参照してください。
現象
何もしなければ以下のようになってしまいます。
対応策
(1)フォントのファイルを用意する
フォントはなんでもOKですが、ここでは以下のサイトから「IPAexゴシック」をダウンロードします。
IPA Font ダウンロード | 一般社団法人 文字情報技術促進協議会
圧縮ファイルを解凍し、ipaexg.ttfというファイルを取り出します。
(2)ファイルを所定のフォルダにアップロードする
Rの設定をしたGoogle Colaboratoryの画面から次のパスをたどります。「..」→「usr」→「share」→「fonts」
このfontsというところにドラッグアンドドロップで先程のフォントファイル(ipaexg.ttf)を入れます。サブフォルダに入ってしまわないよう注意。
(3)ランタイムを再起動する
「ランタイム」→「ランタイムを再起動」を実行します。読み込んでいたライブラリなどはリセットされるので注意してください。
これでフォントが使えるようになりました。
(4)フォントを読み込む
あとは、プロットを実施する前にpar(family="IPAGothic")でフォントを指定すればOKです。
【コマンド例】
install.packages("ca", dep=T)
library(ca)
data=read.table("ca.txt", header=T)
par(family="IPAGothic")
plot(ca(data))
※ランタイムに接続する度にフォントをアップロードする必要があるようです。